北京オリンピックまで300日

北京オリンピック(2008年8月8日~24日)まであと300日の北京に行ってきました。
私にとって初めての中国です。
見るもの、聞くものみんな興味のある世界でした。
10/6~8(2泊3日)の短期旅行でしたが思い出深い旅行となりました。

【ビール】

先ず、最初の中国との接触はビールでした。
今回の旅行で分かったことですが、中国ではビールは「常温」で飲むのが基本らしいです。
・・・往復の飛行機(CA・エアチャイナ 中国国際航空)の機内でもビールは常温で渡されました。
ちなみに白ワインも常温でした。
どうも中国の方は、お酒は常温で飲むらしいです。
ビールの種類は色々ありますが、基本的には日本のビールに近い味わいです。
アルコール分は3.5%のものが多く、日本のビールに慣れていると少し薄い感じです。
でも北京市内のレストランのビールは良く冷えていますのでご安心を。

【北京市内】

行く前のイメージに比べるとずっと近代的です。
高層ビル・マンションが乱立状態。東京より凄く広いです。
自動車も新車がたくさん走っています。
車種はVW等、西ドイツの車が40~50%位でしょうか?
現代等の韓国車も多いです。
日本車も結構走っていますが、トヨタが多いです。
クラウン・ロイヤルサルーン等の立派な車を何回も見ました。

【万里の長城】

近いところは北京市内から車で1時間(高速道路で一本です)程度で着きます。
市内は24~25度でもここは14~15度位でしょうか?風が強くて寒いです。
その後聞きましたら翌週は北京市内も20度以下だったようですから、
万里の長城はもっと寒くなったと思います。
それと万里の長城は凄く急な階段と坂道です。
手すりを使わないと上がれません。
行かれる方はくれぐれも「それなりの装備」で行かれることをお勧めします。
外国人(私達も中国では外国人ですが・・・)の皆さんは、
登山(まではいかなくてもハイキング)の服装の方が多かったです。
長城の上まで上がった景色は『絶景』です。

【故宮博物院】

ここも一生に一度行きたかったところの一つですが、感想は「とにかく広い」です。
凄く広~い敷地に9,000余の立派な建物が建っています。圧巻です。
ところが(聞いてはいましたが)中にあった美術品はみんな台湾(の故宮に)持っていかれて、
ここの建物内には有名な美術品は無いとのことでした。
確かに1つの建物に入りましたが、余りありがたみは感じませんでした。
美術に興味がある方は台湾にも行ってみましょう。

【天安門広場】

テレビではしょっちゅう見ていますが、ここも1度は行ってみたかった場所です。
感想は「テレビと一緒だな」と思いましたが、ここもとにかく広いです。
それと建物が立派で大きいです。
広場の広さは(実感としては)、東京駅丸の内から皇居までが全部(何もない)広場って、
感じでしょうか?(雰囲気は皇居前広場に似ているような・・・)
中国の各地から大型バスで見物に来ている観光客が大勢。
外国人は意外に少ないです。(他の施設も同様ですが。)
警官がたくさん立っていますが怖い雰囲気は全くありません。

【胡同(フートン)】

全く不勉強な私はこれまで胡同(フートン)を知りませんでしたが、 今回の旅行で案外一番勉強になった地域かもしれません。
胡同は古い民家が立ち並ぶ庶民の街です。
つい最近まで市内にはたくさんの胡同があったようですが、
オリンピックを控えどんどん取り壊されて高層マンションが建ってきています。
故宮博物院の北側の胡同は古くても小奇麗で、
実際に人が住んでいる敷地を見せてもらえましたが、
(観光客が入るのですから当然ながら)家の中は質素ながら整理されていました。
ところが翌日に(観光客が行かない)胡同に連れていってもらいましたら、
そこはとんでもなく遅れた世界でした。
雰囲気は明治時代か江戸時代?
その地域はじめっとして人通りも少なく、道路に直に(何も敷くこともなく)
ナスやキュウリが並べられて売られていました。
この地域の公衆トイレだけは入れませんでした。(多分有名な中国式トイレだったと思います。)

【日常会話】

中国では殆ど英語は使えません。
5つ星ホテルのフロントでも殆ど使えません。
まして日本語など使える人はいません。(ガイドは別ですが)
観光地のお店の人は日本人と見ると寄ってきて「安いよ、安いよ」とは言いますが、
それ以外は中国語です。
仮に片言の中国語を使って、こちらの言葉が通じたとしても帰ってくるのが中国語なので、
会話は成り立たないと思います。
来年のオリンピックでは世界中から人が来ますが、大丈夫なのでしょうか?

【食事】

3日間とも中国人に人気のある店に行きましたが、どこも美味しいです。
北京料理自体は少し甘辛く濃い口の中華と思いますが、どれも美味しく感じました。
3日間で一番美味しかったのは小籠包のお店:鼎泰豊(ディンタイフォン)でしたが、
この店は台湾のお店で北京は支店でした。
新宿・横浜等日本にも支店があるとのこと。・・・やっぱり、と納得しました。

【ラーメン】

本場中国でラーメンを食べようとしましたが、(現地の日本人)誰に聞いても、
「止めた方がいいですよ。食べるなら(日本の)ラーメンにした方がいいですよ。」
との答えでした。
現地の日本人は、日頃は日本人が経営している(日本の)ラーメン店に行っているようです。
でも、どうしても食べたくて(帰りの)北京空港で、皆で食べました。
結果、分かったことは・・・
そもそもラーメンという言葉自体が日本語?だということ。
中華麺は、ラーメンとは程遠いモノでした。
スープは真っ白(牛乳でも入っているのか?)。
味は薄い塩味ですが殆ど味はしません。
坦坦麺は日本とは全く別物。スープはありません。
炸醤麺(ジャージャン麺)は日本とは多少異なります。具はあまりありませんでした。

【最後に】

日本(成田)から3時間余り。こんなに近いのに、同じ漢字文化ではありますが、
異文化の世界です。特に感じるのは貧富の差でしょうか?
日本では新幹線で東京を出て2時間走っても3時間走っても、
地方都市に行っても、住んでいる住居の建物はそんなにグレードに差は無いと思います。
案外、地方都市の方が一戸建ての立派な建物にお住まいではと思います。
しかし北京では中心部とその外の生活環境は圧倒的に違いました。
今回は時間が無くて行かれませんでしたが、
北京以外の地方はきっともっと生活レベルに差があるのではないでしょうか?
広~い国土に、日本の10倍以上の人口、今は遅れている地域もありますが、
将来性は無限大の国、中国の色々な面が見られた3日間でした。
3日では中国は語れませんので、次回は他の都市にチャレンジしたいと思いました。
飛行機は料金が安いから、(ビールは常温でも)CA・エアチャイナかな?

<藤田 徹>