久しぶりに旅に出ました。今回は奥州街道に沿って、JR東北本線で福島県内の趣のある駅を回りました。早春の奥州路、お天気も良く快適な旅でした。
最初の駅はJR白河駅です。 東北地方への入口、白河の関、その駅舎はなかなか立派な洋館造りです。
ホームを降りると北側には小峰城が綺麗に見えます。(駅から歩いて10分です。)
さて、白河と言えば「白河ラーメン」。駅前の通りを歩いて行くと、あちこちに白河ラーメンの幟(のぼり)がはためいています。今回は駅の近くの食堂に入りましたが、ここのラーメンは手打ちの縮れ麺でやや太め、味は醤油味が基本みたいです。厚切りのチャーシューが2枚入って650円。旨かったです。
次の駅はJR伊達駅です。福島駅から北に2駅目、伊達市にある駅です。明治28年開業(当時は長岡駅と言いました)の歴史ある駅です。
伊達政宗の時代の伊達氏は仙台を領地としていましたが、元々は伊達市(旧伊達郡)辺りが領地でした。
駅舎は立派な木造入母屋造りです。
この駅での見所(?)は「駅なかプラザ」です。
農産物を中心にミニスーパー並みの品揃え、しかも安い!
飯坂温泉は奥州の三名湯の一つです。因にあとの二つは秋保(あきう)温泉と鳴子温泉。
明治41年には「湯野町駅」が既にありましたが、その後に駅舎が移り福島電鉄飯坂温泉駅として開業。今の駅は平成22年に改装されています。
歴史のある温泉街らしい町並みで、駅前には当時を偲ばせる薬局が営業しています。
くすり「仁丹」の看板…日露戦争の頃、仁丹は懐中薬でした。
福島駅からわずか600m、1駅目の福島電鉄曽根田駅。
駅の周りには映画館やショッピングセンターがある場所に、なんともレトロなかわいい駅舎が建っています。
ここが大正13年開業の曽根田駅です。昼間はがら~んとした駅ですが朝夕は通学の小学生で賑わっているようです。
福島県は山あり川あり海あり、JRや私鉄が東西南北に走っています。首都圏から1泊2日で気楽に来られますので、季節の良い時にでも是非鉄道の旅をお勧めします。
<藤田 徹>