秋の紅葉シーズンも近い9月中旬、JR只見線に行ってきました。
只見線は福島県会津若松市から新潟県魚沼市までの135キロを走るローカル線です。(※)
東京から行く場合は東北新幹線で郡山駅下車~JR磐越西線・会津若松駅~只見線でコトコトと行くことになります。
1日に6往復しか走っていませんので、途中下車はくれぐれも気を付けて。
殆どの駅は無人駅、キヨスクとかはもちろんありません。
駅前にも決してコンビニ等はありません。事前準備は十分にして行かれることをお勧めします。
(※)平成23年の新潟豪雨の影響で、会津川口~只見駅の運転を見合わせ、バス代行輸送を行っています。(平成30年10月現在)
こんな場所になぜ駅があるのか理解出来ないような不思議な場所に駅はあります。
昭和16年に誕生した駅のようです。戦後只見川の周辺にダムや発電所が建設されていた当時はそれなりに賑わったようです。今は駅舎も無く、カプセル式(?)の待合室があります。
駅の目の前は「実るほど頭の垂れる稲穂かな」でした。
只見川が目の前を流れる、とても景色の良い秘境駅です。
ガラス張りの待合室はとても綺麗でした。
多分、地元の方々が掃除とかしておられるのでしょう。
写真の駅名標は旧国鉄の時代の名残りかな、と思いました。
今回の旅のメインイベントです。
昔は廃村になった集落を結んでいた「只見川の渡し船」が観光用に復活しました。
知る人ぞ知る絶景スポットでしたがマスコミで取り上げられる機会が増えてきて、今では海外からもこの秘境の渡し舟に乗りにくる人がいるそうです。
夏の早朝に霧がかかった只見川の景色は正に「夢」のようだとか。
今回は残念ながら霧は出ていませんでした。
またチャレンジしてみたいです。
(霧が出るとこんな風景になるようです)
只見線は2008年の『日経プラス1』で、紅葉の美しい鉄道路線の第1位にも選ばれました。
その只見線で間違いなく最高のビューポイントは第一只見川橋梁です。
橋梁を渡る鉄道の景色は絶景です。
秋の紅葉シーズンは大勢の観光客が訪れるようですが、まだ紅葉には少し早い季節なので静かに鉄橋を走る電車を眺めることができました。
↓Movie OPEN
奥会津には色々な名物や特産品がありました。
<赤べこ>(柳津町・やないづまち)
赤い牛の張子人形の赤べこは会津地方の郷土玩具。子供の魔除けだったようです。
<赤かぼちゃ>(金山町・かなやままち)
赤カボチャは濃いオレンジ色のかぼちゃです。
甘みとコクがあって、ほくほくした食感とのこと。
只見線の沿線には沢山の温泉があります。
宮下温泉、早戸温泉、柳津温泉、どこも豪華なホテルはありません。
どこの宿も家族経営中心のほのぼのとした旅館みたいです。
地産地消、地元の野菜や魚をご堪能ください。
奥会津、只見線は誰もが一度は訪れたい路線ですが、ちょっとだけ勇気を出さないと行きにくいかもしれません。
只見川に沿って走る路線は「世界一ロマンチックな鉄道」とも言われています。
平日のお天気の良い日にのんびりと行ってみてください。
<藤田 徹>