ちょっと行ってみたい駅

「各駅停車:成田~銚子の旅」編

(2022年11月)

イラスト

秋の行楽シーズン、お天気も良いので近間の旅に出てみました。
今回は東京都の東隣、千葉県に行きました。
私の自宅・横浜から毎日の通勤ルート(横須賀線)に乗って、藤田組の最寄り駅「新日本橋」駅を通過して、各駅停車の電車は一路千葉方面に向かいます。
今回の目的地は本州の最東端の銚子ですが、銚子に直行すると昼には着いてしまいますので、成田線経由~成田駅で途中下車をしてみました。

地図

イラスト

JR成田駅

成田空港は何回か行ったことがありますが、成田駅はいつも通過していましたので、今回は初めて降りました。

写真

成田山新勝寺

成田といえば「成田山新勝寺(しんしょうじ)」
~真言宗智山(しんごんしゅうちさん)派の大本山の一つで開山は940年(天慶3年)。
1080年余の歴史、参拝客は日本一、敷地面積は6万坪の大寺院です。
JR成田駅(東口)を出て左手に続く表参道を歩いていくと総門に着きます。
約800mちょっとアップダウン有り、徒歩10~12分位でしょうか。 道の両脇には参道らしいお店が並びなかなか楽しいです。
狭い道で1車線(一方通行)なので行楽シーズンは車の渋滞になると思いました。

写真

さて新勝寺に着きましたが総門~仁王門~大本堂~三重塔~広くて広くてとても見きれません。
さらに奥に進むと成田山公園が広がっていますが、そこまで行くと銚子まで行かれなくなりますので途中で帰ってきました。

写真
写真
写真
写真

グルメ

成田山新勝寺といえば「鰻」。この地域では印旛沼で獲れた川魚料理を食べていましたが、特にうなぎ料理は栄養価が高いことから成田の食文化として定着し、成田詣での旅人の疲れを癒していたようです。 ということで、私も創業110周年の名店「川豊」で昼食しました。

写真

このお店は表参道でも一番人気のお店で、10時の開店と共にお店は満員~店先では朝から整理券を配っています。私も整理券をもらってから新勝寺を観て戻ってきました。(11時30分頃に戻ってきてすぐに入れました。) お店の入り口では熟練した職人さんが鰻をさばき焼いています。
店先は鰻の香りが漂い、観光客はどんどん店内に引き込まれて(?)しまいます。

写真
写真
写真

イラスト

JR銚子駅~銚子電鉄

成田駅に戻ってまた成田線に乗って、いよいよ銚子に向かって出発。
各駅停車でとことこと1時間20分、やっと銚子駅に着きました。
銚子駅から銚子電鉄に乗り換えますが、ホームは同じで乗換改札もありません。ちょっと不安。(銚子電鉄の)切符はどこで買うのでしょう?切符の自販機とかありません。

写真
写真

銚子電鉄

銚子電鉄は、銚子駅~外川(とかわ)駅まで片道約6.4㎞、所要時間は約20分。

地図

1913年(大正2年)設立の歴史のある(典型的な)ローカル線ではありますが結構有名です。
それは第一次大戦、第二次大戦を経て何回も廃線や運行不能となり、最近は利用客の減少、資金不足で赤字が続き平均売り上げが1日1万円にまで落ち込んで、いよいよ廃線が具体化したところまで追い込まれたにもかかわらず、その都度奇跡(?)が起こっていまだに営業が続いていることでしょうか。

写真

「きゃりーぱみゅぱみゅ」とのコラボ電車「問題だらけの“もんだいがある”きゃりー電車 」の車内はとても賑やかです!

イラスト

銚子電鉄・犬吠駅

今回の旅は終点の外川駅の一つ手前の犬吠(いぬぼう)駅で下車して宿泊先の犬吠埼観光ホテルに向かいます。

写真
写真

ぬれ煎餅

銚子電鉄が副業で始めたぬれ煎餅がマスコミで大きく取り上げられ、また会社・労働組合の必死のお願いが全国に届き、応援メッセージと共に(10枚入り)800円のぬれ煎餅に全国から購入申し込みが来るようになりました。犬吠駅の売店でも売られています。 2018年に誕生したスナック菓子「まずい棒」も人気です。

写真
写真
写真

犬吠埼観光ホテル

太平洋に面した絶景のロケーション~犬吠埼灯台が目の前に綺麗に見えます。
潮騒を聞きながら波打ちぎわの露天風呂(潮の湯温泉)、最高です。
建物は少し古いですが従業員のサービスはとても丁寧でした。

写真

無料観光案内(マイクロバスで45分間)は「素晴らしいガイド」が大絶賛でした!
お陰様で漁港~マリ-ナ~屏風ヶ浦~太平洋の水平線に沈む夕日まで満喫できました。

写真
写真
写真
写真

犬吠埼灯台

1872年(明治5年)着工、1874年(明治7年)完工点灯。
設計監督は英国人R・H・ブラントン。日本を代表する灯台の一つです。
歴史的文化財的価値が高く、国の重要文化財に指定され、世界灯台100選、日本の灯台50選にも選ばれています。
日本に5つしかない最大の第1等レンズを使用した第1等灯台です。
灯台は日本に16ある「登れる灯台」の一つで、99段(九十九里浜にちなんでいます)のらせん階段を登ると壮大な景色が広がります。
灯台の入り口には白い丸型ポストがありますが、ホワイトデーに設置されたことから「幸せを呼ぶポスト」と呼ばれています。

写真
写真
写真
写真

イラスト

観音駅

帰りは銚子駅の2つ手前の観音駅で途中下車しました。この駅の開業は1923年(大正12年)7月5日、当社の創業(1923年7月1日)の4日後というのは何かのご縁かも。
なかなか立派な駅舎ですが、今は無人駅です。

写真

圓福寺、飯沼観音

駅から徒歩5分のところに圓福寺(飯沼観音)があります。
境内には大仏(1711年・正徳元年造立)や五重塔(2009年・平成21年完成)がありなかなか立派です。

写真
写真
写真

近いのに行ったことがなかった成田~銚子・犬吠埼はお天気にも恵まれて、秋晴れでとても良かったです。
成田山新勝寺、犬吠埼は日帰りでも行かれますので是非一度訪れてみてください。
電車で行かれることをお勧めします。

イラスト

<藤田 徹>